今年は「シエスタハコダテ」(函館市五稜郭エリアにある複合施設)をメイン会場としました。
企画展のリアル展示は、シエスタハコダテ3階にある無印良品シエスタハコダテのイベントスペースOpenMUJIにて、8/19(土)~27(日)まで開催しました。
1947年に採択されたWHO憲章では、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」と定義しています(日本WHO協会 訳)。この健康の定義は、いまも世界中でひろく使われています。
https://japan-who.or.jp/about/who-what/identification-health/
毎年3月に世界幸福度ランキングが公表されます。過去3年間の調査期間すべてが新型コロナウィルス感染症によるパンデミックだった2023年版では、日本は137ヵ国中47位(前年は54位)でした。評価項目別の比較では、日本は「健康寿命」が上位10ヵ国平均、世界平均よりも高い一方で、「他人への寛容さ」はいずれよりも低くなっています。
今注目の生成型AIサービスは手軽に使える反面、AIの回答が誤情報であれば健康を害する可能性もあります。情報を鵜呑みにせず、「だから何?」「本当に?」を往来して多様な視点から考え行動することが、情報社会を生きる私たちが健康でしあわせに生きることにつながるでしょう。
予防医療とは「病気にならないようにする」こと。現在では「病気を早期に発見・治療する」「病気の進行を抑え遅らせる」「再発を防止する」ことも予防であると考えられています。スマートウォッチでの計測やAIによる解析・学習・提案、相談・自助会等のアプリ、デジタル技術は予防医療に欠かせません。
函館市民は全国・北海道と比べて健康寿命が下回る一方、がん検診の受診率が低く、肥満や喫煙などの割合が高くなっています。函館独自の健康系アプリ「はこだて健幸アプリ~Hakobit~」で「データの見える化」と「日々楽しく」が函館の健康増進を助けてくれそうです。
医療機器等をネットワークに接続し体系的に情報を収集する仕組みである「スマート治療室」。医師が集中力を切らすことなく、困難な治療や手術に向き合うことができれば、結果、患者の生存率アップやQOL(生活の質)向上につながります。熟練医の「暗黙知」が可視化されることで、若手医師の技術向上や医師の働き方改善にも直結します。
熟練医の勘と経験から、患者ひとりひとりに最適なシミュレーションへ。「脊柱側弯症」の治療では、手術に使用する金具の調整が事前にでき、手術時間の短縮につながることで、患者のみならず医師の負担軽減も期待されています。もちろん、発症の予兆を見逃さないための検診やセルフチェックも必須です。
日本発のアザラシ型ロボット「PARO」は、「世界一セラピー効果があるロボット」として2002年にギネスブックに認定され、現在は戦禍から逃れたウクライナの人にも心の支援として届けられています。AIを搭載し、人の言葉や振る舞いを理解して反応し、身体のリハビリテーションやストレスの軽減、認知機能向上等の効果が期待できます。
2025年には「65歳以上の5人に1人が認知症」と予測される認知症大国、日本。認知症の6割を占めるアルツハイマー病は、アミロイドβ(ベータ)と呼ばれるタンパク質が、発症の約20年前から脳に蓄積され始めることから、早期発見が特に重要です。患者の負担が小さく、超早期に発見できる。検査技術の開発にも力が注がれています。
フェムテックとは、女性(Female)とテクノロジー(Technology)をかけ合わせた造語。生理(月経)、不妊、出産前後の悩み、更年期障害等、女性特有の健康課題を科学技術で解決するための商品・サービスを指します。女性の健康課題は女性だけで解決できるものではありません。性別や世代、立場等を超えて社会全体で考え続けることが大切です。
イカ塩辛、松前漬、飯寿司、糠にしん、切り込み、まめ漬、赤かぶ漬、発酵バター、チーズ、ワイン、日本酒、納豆。これらは道南の食文化を豊かにしてきた数多の発酵食です。発酵を引き起こす微生物の多様性が健康に大きな役割を担っていることに加え、廃棄物を出さない生産過程から持続可能な食品として再注目されています。
ナッジは英語で「つつく」こと。行動科学や心理学では「人々を強制せずに、望ましい行動に誘導する仕組み」のことです。健康アプリや階段利用、禁煙促進、がん検診の受診率向上など、健康面での活用シーンも増加しています。皿の手前に野菜を置いて野菜摂取量を増やす、レジ前の足跡で距離を保つなど、ナッジの例を探してみましょう。
平日は定刻に起床、休日は寝だめ、そんな睡眠リズムのずれは「ソーシャル・ジェットラグ」と呼ばれ、時差ぼけのような疲労感を感じるといいます。睡眠を改善すると、体脂肪低下や認知機能向上、メンタル安定等につながる他、厚生労働省が掲げる睡眠指針においても、仕事の生産性が上がることが挙げられています。
多くの「障害」は、外見だけで気づくことはできません。ここに紹介したピクトグラム(絵記号)は、障害に直面している人のSOSを見えるようにするだけでなく、周囲の人々がこのメッセージを受け止め、行動に移せるよう促すためにデザインされています。障害は個人の問題でなく、受け入れる社会の側が問題解決に取り組む必要があるのです。
ドイツ発のエンターテインメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、光を完全に遮った空間の中で参加者同士が助け合ってゲームに挑戦します。チームビルディングや創造性等を高める目的で研修にも採用されています。「真の暗闇」の中では個々に「視ている世界」の違いがより際立ち、関係性の調整や活動のために多くのコミュニケーションが生まれます。
著書の中で岡檀(おか まゆみ)氏は、5つの自死予防因子を挙げています。濃過ぎないゆるやかな人間関係、多様な価値観の尊重、固定化されない人への評価、自己肯定感の醸成、助けを求めていい環境。どうやれば心地良い関係を保ちながら共存していけるのかを考えるやり方には、地域コミュニティのあり方を考える上でのヒントが詰まっています。
ポジティブ心理学は「どうすればもっと幸福になれるか」をテーマとしています。研究成果から、健康に気をつけ余暇を充実させ、他者へ貢献するといった非地位財による満足は長続きするしあわせ(well-biing)につながり、それらは自分でコントロールできることが明らかになってきました。
人をしあわせにするモノづくりという視点からウェルビーイング研究に取り組む慶應義塾大学大学院・前野隆司教授は、日本人を調査・解析して導かれた「幸せの4因子」について、「自分だけの利益を求めれば分断や格差を助長しかねないが、やりがいや利他的な精神をもって行動すれば、よりよい社会を目指せる」としています。
上の問いかけを通して、しあわせの「見方」を再確認し、健康を「味方」に引き寄せ、社会やまちや自分が今できることを考え続けていきましょう。
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