はこだて科学寺子屋 集中講座2025 を開講します。
【対面開催】
「はこだて科学寺子屋」は、未来のサイエンスコミュニケーターの育成を目的とした教育プログラムです。「はこだて科学寺子屋」の取り組みは、2025 年度には、17 年目を迎えます。この16 年間、私たちを取り巻く社会情勢は、大きな変化に見舞われました。また、私たちが日常的に利用できる科学技術は、大きく進歩しました。この社会情勢や科学技術の発展は、今後も、より大きな潮流となって、私たちの生活を大きく変化させることが予想されます。このような社会においては、科学技術の専門家と、私たち一般市民が、十分な対話を行い、相互の考え方を理解することが必要です。今後、科学技術コミュニケーション活動は、ますます重要なものとなります。
今年度の「はこだて科学寺子屋」では、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター(FSC)教授の、玖村朗人(くむら・はると)先生を講師にお迎えします。玖村先生は、チーズやバターなどの乳製品に関するご研究と並行して、一般市民向けの科学イベントを多数実施されています。昨年の「はこだて国際科学祭」には、ご自身の企画によるサイエンスカフェを出展してくださり、清酒、味噌、醤油など、発酵食品を造る上で欠かせない麹菌をチーズに応用する研究を「味わう」体験とともにご紹介いただきました。この時の内容を踏まえて、科学イベントの構想、準備、進め方、難しい点など、多様な観点からお話を伺います。
また、今年度の「はこだて科学寺子屋」では、受講者(主に大学生)による、科学イベントの出展を行います。「はこだて科学寺子屋」をとおして獲得した知見、また、科学イベントの進め方、望ましいコミュニケーションのあり方を踏まえ、科学イベントの出展に初挑戦します。8月24日(日)開催の「はこだて国際科学祭2025」《科学屋台》(会場:函館市地域交流まちづくりセンター)への出展にご期待ください。
開催概要
●日時:8/2(土) 10:00〜17:00 函館コミュニティプラザGスクエアイベントスペース
※15:00~17:00は「公開講演会」を実施します。
この「公開講演会」はどなたでも参加することができます。
8/4(月) 10:00〜17:00 函館市地域交流まちづくりセンター3F会議室A
8/5(火) 10:00〜17:00 函館市地域交流まちづくりセンター3F会議室A
●対象:集中科目履修希望の学生(キャンパス・コンソーシアム函館加盟校および提携校)
※単位認定には3日間の受講ならびに、8月24日(日)の「はこだて国際科学祭2025」《科学屋台》(会場:函館市地域交流まちづくりセンター)への出展参加が必要です。
●定員:公立はこだて未来大学 所属学生:20名/CCH加盟校および提携校:10名
●申し込み:履修希望の学生は、所属校に問い合わせの上、参加申し込みを行ってください。
担当教員

辻 義人(つじよしひと) 公立はこだて未来大学 メタ学習センター 准教授
主に、教育心理学・教育工学の観点から、「わかりやすく伝える技術」や「よりよい授業のあり方」に関する研究に従事。2017年から現職。日ごろ、緑の島や見晴公園に出かけて、息子(9歳男児)とボール遊びをしています。趣味は、電子工作、木材工作、アプリ制作など、いろいろな分野にわたる「ものづくり」です。もちろん失敗することも多々ありますが、それも含めて楽しんでいます。
公開講演会
「凝乳の科学から学ぶ体験型サイエンスコミュニケーション」
「はこだて科学寺子屋」では、例年、「はこだて国際科学祭」で活躍されている方を講師にお迎えして公開講演会を開催しています。毎年この講演会には、一般市民の方や学生、また、専門家の方など、多様な方々にご参加いただき、興味深い議論が行われています。
●日時:8月2日(土) 15:00〜17:00(14:40受付開始)
●会場:函館コミュニティプラザGスクエアイベントスペース
●対象:どなたでも
●主催:サイエンス・サポート函館
●受講料無料(要申込):公開講演会への参加を希望される方は、メールにてお申し込みください。Info★sciencefestival.jp(★を@に変えて送信してください。)
当日、席に余裕がある場合は、その場でご参加いただけます。
ゲスト講師

玖村朗人(くむら・はると)先生 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター(FSC)教授
千葉県出身、同大学農学部畜産学科卒業。主に酪農食品科学と食品微生物学の観点から北海道大学農学部の学生を対象に教育と研究を行っています。人それぞれに個性があるように、同じ菌種でも株によってそれぞれ「個性」があることに今なお新鮮な驚きを覚えています。定年が近づく中、これまでの経験を踏まえ、頭で考えて行動することに加えて、『場数を踏む』ことの大切さを若い世代に伝えていくことが、私の遺言だと心得ています。