はこだて国際科学祭2021EVENT

第62回 科学技術映像祭入選作品オンライン上映「ガリレオX『生物から学ぶ新技術 深化するバイオミメティクス』」

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画像提供:ワック株式会社

地球には水中で生活する生物や空を自由自在に飛びまわる生物など,私たち人間には到底真似出来ない機能や形状を持つ生物が数多く存在している.そのような生物の優れた特徴を学び・模倣することで,ロボット工学や材料工学をはじめとした様々な分野に応用する「バイオミメティクス(生物模倣)」と呼ばれる研究が,いま,益々の進展を見せている.蚊が暗闇の中で飛べるのはなぜ?ペンギンを真似た水中ロボット?ハリセンボンを真似た新材料?そして空飛ぶマンボウ!?生物たちがもつ人智を超えた機能や形状などの特徴を模倣し,技術へと応用する最新研究に迫る.

ペンギンを模倣し,水中を縦横無尽に進むロボットの開発を目指す!
水中を“飛ぶ”ペンギンの羽ばたきを真似た,水中用のロボット開発が進められている.そのロボットには従来の水中推進装置であるスクリューの危険性を克服し,更に敏捷性をも向上することのできる推進装置を使うという.ペンギンを模倣した水中ロボットとはどのようなロボットなのだろうか?

マンボウが空を飛ぶ!?
私たちが空や空港で目にする飛行機といえば「胴体が筒状で,両脇に翼が生えている」という形だ.この飛行機の形状はライト兄弟が飛行機を開発した100年前から現在に至るまで研究がし尽くされており,今や発展の余地がほとんど残されていないのだという.そこで,宇宙航空研究開発機構が次世代の飛行機として開発を進めているのが,マンボウ型飛行機だった.

ハリセンボンの棘で水を弾く!
体を棘で覆った魚,ハリセンボンから高機能な材料が開発されていた.それはハリセンボン特有の棘の構造とその皮膚の柔らかさを模倣した,「超撥水」という機能と高い耐久性を併せ持つ新しい材料だった.ハリセンボンから生まれた新材料で環境問題が解決できるかもしれない.

蚊の被害が無い未来を目指して
夏になると現れ,昼夜を問わず私たちを悩ませる因縁の昆虫「蚊」.蚊は日が暮れた夜でも障害物を避けて飛ぶことのできる飛行機能を備えている.が,そのメカニズムは長きに渡って謎に包まれていた.その謎を千葉大学の中田さんはついに解明したという.その蚊独自のメカニズムは,いったいどのような技術へと応用するのだろうか?
長い進化の歴史の中で生物が獲得した特徴を学び,新たな技術を開発するバイオミメティクスの最新研究に迫る.

イベント情報

開催日時
7月20日(火)~8月29日(日)
対象
どなたでも
参加費
無料
申込方法
予約不要
主催
サイエンス・サポート函館
関連ウェブサイト

生物から学ぶ新技術 深化するバイオミメティクス|ワック

備考
企画・製作:ワック株式会社

製作:太田洋昭
脚本・演出:森田昌也
助手:岩木達哉
撮影:松本直幸
研究者:田中博人(東京工業大学)
    星光(宇宙航空研究開発機構)
    内藤昌信(物質・材料研究機構)
    中田敏是(千葉大学)

配給協力:「科学技術映像祭」事務局
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